当ブログでは、大阪の発展を願いながら、北摂の魅力あふれる写真を細々と発信しています。
北摂地域に紅葉の名所は数か所ありますが、本日は有力なもののひとつ、高槻市の神峯山寺(かぶさんじ)の紅葉の風景をお伝えいたします。超有名ではないですが、大阪有数の紅葉スポットと言えるでしょう。
といっても、訪れたのが12月初頭で、紅葉のピークは過ぎていたため、写真の永遠のテーマの一つでもある「いかにして写真を盛るか?」ということをサブテーマとして記事をまとめたいと思います!なお、写真の技術的なことに関しては、あくまで初心者向けです。
北摂屈指の紅葉スポット!大阪・高槻の紅い世界!紅葉のピークの過ぎた神峯山寺でみれる赤いじゅうたん
えんのぎょうじゃ・役小角が開いたとされる日本でも屈指の歴史を持つ寺院・神峯山寺は、高槻市の山間部にあります。
公式HPはこちらです。日本最初の毘沙門天の霊場ともされます。
2月初頭の光景です。ごらんのように、山門付近にはほとんど紅葉はありません。
最盛期には紅葉並木となる山門裏の参道もご覧のとおり・・・
紅葉を撮りに来たのに・・・とあきらめるのはまだ早い!笑
当記事では、ピークの過ぎた紅葉をどのように盛って撮るか?ということをまとめたいと思います。
山門裏に、このような「おまいりの掟」がありました。
「掟」風に、フルサイズミラーレス機1年目の初心者なりに気を付けていることをまとめてみたいと思います。
少ない紅葉(梅や桜やヒマワリも同様)をどのように盛るかの掟
一. 煽り気味に上面に大きく入れる
一. 困ったときの逆光頼み(f値は大きめで)
一.額縁構図でいいところだけ切り抜く
一.前ぼけ利用で耐え忍ぶ
一.望遠レンズの圧縮効果でごまかす
ではいってみましょう!
紅葉にピークを過ぎた高槻・神峯山寺で、どのように紅葉を撮るか?
山門周囲の紅葉は壊滅状態ですが、境内にはまだ多少紅葉は残されています。
一. 困ったときの逆光頼み(f値は大きめで)
とりあえず残っていた紅葉を逆光で撮ってみたという写真です。灯ろうと、その足元の苔が良い副題となっています。
同じく逆光で。太陽に照らされる木々と、暗い沢の対比が良く、山深い雰囲気が出ているのではないでしょうか?
一番紅葉がきれいな木に近づいて逆光で撮ると、もみじの葉に陽光が透けて華やかな雰囲気になりました。もみじの葉の中にも明と暗のコントラストが際立ちます。
木の上を見れば、ほとんどの紅葉は散ってしまっているのですが、逆に足元をみればこんな赤いじゅうたんが・・・これはピークを過ぎた紅葉の醍醐味です。
一.前ぼけ利用で耐え忍ぶ
前ボケで手前のもみじを大きく映して、ボリュームを誤魔化します 笑
正面奥にはっきりした主題があれば(モデルさんが立ってくれるとか?)もっと良き一枚になるのですが、まあ、雰囲気だけね・・・
比較的ボリュームの残ったもみじの木の一部と、足元に散った大量の紅葉。20mm広角で上も下も入れ込みます。左上は緑~黄色の木で、良い対比になっているかと思います。白龍王社。
限られたリソース(=紅葉)の中で、苦心の一枚。四つの掟の複合技です。
少ない紅葉(梅や桜やヒマワリも同様)をどのように盛るかの掟
一. 煽り気味に上面に大きく入れる
一. 困ったときの逆光頼み(f値は大きめで)
一.額縁構図でいいところだけ切り抜く
一.前ぼけ利用で耐え忍ぶ
これは、あとで構図解説します。
本堂脇の廊下と紅葉・・・ボリュームがもっとあれば・・・!
その奥の十一面観音。個人的に、こういう光の階調の神社仏閣はα7Cでとてもきれいに描写されると思います。状況説明的な写真ですが、しっとりとした雰囲気が気に入っております。
これも三つの掟の複合技ですが、肝心の奥の紅葉のボリュームがありません。
少ない紅葉(梅や桜やヒマワリも同様)をどのように盛るかの掟
一.額縁構図でいいところだけ切り抜く
一.前ぼけ利用で耐え忍ぶ
一.望遠レンズの圧縮効果でごまかす
そして、これが紅葉の赤いじゅうたんです♪素敵やん、高槻。
良くみるとけっこう落ち葉の隙間も目立つのですが、望遠レンズの圧縮効果で「密」に見せています。
少ない紅葉(梅や桜やヒマワリも同様)をどのように盛るかの掟
一.望遠レンズの圧縮効果でごまかす
ちなみに、ページ最上段のアイキャッチ画像も望遠レンズの圧縮効果を用いています。
Pick Up!
本日の一枚はこれです。
先ほども述べましたが、四つの掟の複合技です。
少ない紅葉(梅や桜やヒマワリも同様)をどのように盛るかの掟
一. 煽り気味に上面に大きく入れる
一. 困ったときの逆光頼み(f値は大きめで)
一.額縁構図でいいところだけ切り抜く
一.前ぼけ利用で耐え忍ぶ
つまり、こういうことです。
まず、あおり気味に主題である紅葉を上面にぶわっと入れています。続いて、逆光で太陽の光芒を出しています。さらに、木の幹と枝・苔の生えた石ので主題を取り囲む「額縁構図」を作っています。そして、副題となる苔を前景にぼかして入れています。いかがでしょう、4つの技の複合です。
さらに、逆光ならではの「光と影」の対比、補色にある「赤と緑」の対比があり、赤色にも「明と暗」、緑色にも「明と暗」があるという、フルサイズ機1年目の初心者にしては渾身のアイデアが詰まった一枚になっています。少ない紅葉という逆境の中で放つ会心の一撃!・・・となったかどうかは知りませんw
アクセス
神峯山寺へのアクセスです。高槻の山奥です。有料駐車場があります。
まとめ
本日は、紅葉のピークの過ぎた大阪府高槻市の神峯山寺で、「いかに紅葉の写真を盛るか」ということで記事をまとめました。
ポイントは以下と考えています。
少ない紅葉(梅や桜やヒマワリも同様)をどのように盛るかの掟
一. 煽り気味に上面に大きく入れる
一. 困ったときの逆光頼み(f値は大きめで)
一.額縁構図でいいところだけ切り抜く
一.前ぼけ利用で耐え忍ぶ
一.望遠レンズの圧縮効果でごまかす
ややピークを過ぎた時期に訪れた方が、撮れ高は減りますが、いろいろと構図を考えてみる楽しみは多いかもしれませんね。ご参考いただければ幸いです♪