京都 撮影記 曇り

観光名所で記念写真以上のレベルアップした写真を撮る方法:京都・銀閣寺

フルサイズをはじめて1年にも満たない初心者が、「観光地でレベルアップした写真を撮る方法」なんて記事をまとめて良いのか我ながら甚だ疑問ですが(^^;)、まあ、初心者目線でこそ気づくこともあるよね、とのことで、厚かましくもまとめてみたいと思います!

この記事は、もちろん初心者向きです。スマホ写真にも応用してみてほしいです。

曇天の京都・銀閣寺で記念写真以上の写真を追及してみる

曇天というのは、何も盛れない悪条件です。青空があったり、夕焼けがあったり、面白い形の雲があったりすると、それだけで面白い写真のアクセントになるわけですが、それがない!

増してや、お花も咲いていない、紅葉もないという、鮮やか要素もゼロの時期に、京都・銀閣寺を訪れました。

こんな「何も盛れない悪条件下」での有名観光地の写真は、全く面白みのないものになりがちです

でも、そんな悪条件下だからこそ、一ひねりの工夫で多少見栄えのする写真にできないか・・・そんな無理難題を初心者目線で考えてみました

ゆる~く写真を撮られている方のご参考になれば幸いです。

では、いってみましょう!

平凡になりがちな状況下で見栄えする写真を撮る6つの方法!

①とりあえず額縁構図をつくる

こんな展望所から境内を見下ろせるような場所の場合、とりあえず額縁構図ぽく撮ってみると良いかと思います。

とくに、曇り空だと空が真っ白ですので、なるべく空の部分を覆い隠せるような配置が望ましいです。

この写真の場合、右側から生えた枝が空を覆っており、額縁構図の体裁となっています。たまたまですが、奥の山と、枝のカーブがなんとなく合っている印象です。

 

②水があればリフレクション

次に、水があればとりあえず「リフレクション」にしてみます。

まあ、こういうこと。

これが一番しっくりくる構図。あとで解説します。

 

これで青空とか夕焼けだと、写真がもっと「盛れる」のですが、まあ良しとしましょう。曇天だと写実的な写真になると思います。

 

 

③とりあえずボカしてみる

一眼ならではの楽しみ・・・困ったらとりあえずボカしてみます。

二本並んだつぼみが面白かったので、それを主題に、そして伽藍と庭園は副題としてボカしてしまいます。20mm, f1.8。するとあら不思議・・・退屈な曇天がきれいな玉ボケになりましたw

 

 

④S状もしくは曲線状構造に着目してみる

次に困ったときはS状構造物あるいは曲線状構造物に着目してみます。こんな感じ。

地味に左上を額縁風にしてまとまりを目指してみました。基本的に日本庭園は「美しく見えるように設計」されているはずですので、ただの道でもうまく切り取れば面白い作品になりうるかと思っています。

 

古めかしい樹木と、訳ありげな奥へ続く石畳のS状の道。木の間をくぐっていくように視線が誘導されると思います。

弧を描く道。道と苔と樹木と小川が全て弧を描くように配置されていて、さらに手前が暗く置くが明るいことで視線誘導が成り立っているかと思いました。

⑤メインの構造物以外のものに着目してみる

日本庭園には、必ずメイン構造物以外のものが存在していると思います。例えばこの「洗月泉」。庭師が趣向を凝らして造ったはずですので、うまく切り取れる角度を探してみます。

縦構図か・・・

横構図かでだいぶ雰囲気が変わると思います。

前者は滝が主題で池が副題。滝のすぐ上に伸びる樹木が縦の構造を造り、滝を強調する役割を果たしていると思います。後者は滝が主題で苔むした岩が副題。

 

庭園の樹木も、意図があって植えられていると思います。右側の低木が目立ったので主題にしようと思ったのですが、この角度しか見つけれんかった・・・

 

苔・・・できれば、雨の日が良かった・・・(><)

 

⑥メイン構造物を主題ではなく、あえて副題にしてみる

思い切って「銀閣寺」を副題か脇役にしてみる、と思っていろいろ試してみましたが、これは初心者には難しすぎた(><)庭園の合間から銀角寺が透けて見えるアングルを探しますが・・・

かろうじてここ。これはちょっと失敗作ぽいですが、意図としてはそういうことです(^^;

 

苔庭に置かれている岩が気になって、それを主題にしてみました。

こういう岩も、意味なく置かれているわけではないはず。お庭の設計者が何かを意図しておいているはずですので、その意図を探りつつ良いアングルを探してみました。

・この岩はなぜここに置かれているのか?

・この木はなぜここに植えられているのか?

庭園の設計者の気持ちとのシンクロ率を高めます 笑

良く見てみると、高い木と岩の間に、低木が奥に向かって並べられ、銀閣寺への視線誘導のようにも見えます。

が、この画角・アングルが正解かどうかは全く分かりません。

難しいな~(><)

まあ、こういうのを考えながら写真を撮ってみるという行為自体が楽しいということで、ご勘弁ください!

今後も、こういう目線で日本庭園を撮っていこうを思います♪

Pick Up!

本日の一枚はこれです。

なんか良くまとまっている・・・というか、庭園の設計者から見たら、これは「正解」の一つなのかも知れません。

構図的にはこんな感じ。

α7C(ILCE-7C)+SEL20F18G, 20mm, f8 1/125秒, ISO 800, RAW

左側の松の木から、画面下の岩を経て、右奥の松の木に至るラインが「額縁」を形作っています。額縁構図の奥に主題の銀閣寺、手前に副題の松の木があり、松の木のリフレクションがアクセントになっています。

これで”完成形”(=庭園の設計者がこう見て欲しい形)のようにも見えてしまいますが、いかがでしょうか?

 

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まとめ

本日は、平凡な写真を量産してしまいがちな観光名所で、ワンランクアップした写真を撮る方法をまとめました。まあ、フルサイズカメラ1年目の初心者の現時点でのまとめ記事ということで、ご容赦ください(^^;

1.とりあえず額縁構図をつくってみる

2.水があればリフレクション

3.とりあえずボカしてみる

4.S状もしくは曲線構造に着目してみる

5.メインの構造物以外のものに着目してみる

6.メイン構造物を主題ではなく、あえて副題にしてみる

日本庭園では、庭園の設計者の気持ちとシンクロして写真を撮ってみるのも楽しいですね♪

近隣の法然院もご一緒に。

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