光の使い方 撮影記 箕面市

雨の日の新緑の箕面の滝で、フラット光について考えてみる

みなさん!雨の日にはテンション下がりますし、写真を撮りに行こうという気分になかなかなりませんよね!?

私もそうでした。

しかし、「新緑の季節は雨の日こそ一番きれいなのでは・・・!」ということに、雨の日の箕面の滝で覚醒したので(笑)、本日は新緑の季節の雨の日の写真について熱くのべてみたいと思います。

「雨の日の写真の撮り方」についてあえてフィーチャーしたレアな記事ですw

全てα7C+SEL20F18Gで撮影してます。RAW現像です。

雨の日のフラットな光は、新緑の植物の輝きを最も引き出すのではないだろうか、と箕面の滝にて悟る(笑)

北摂の滝といえばここしかない!と言えるほどの、北摂地区の有名観光スポットが「箕面の滝(大阪府)」です。

新緑の時期の雨の箕面の滝で、雨の日の写真の魅力について考えてみました。

雨の日の新緑の魅力①:雨とともに万物に平等に降り注ぐ光

瀧安寺(りょうあんじ)から、遊歩道の方をのぞむ。あいにくの曇天ですが、新緑のシーズン。「緑といっても色々な緑があるんだなぁ」と思う一枚ではないでしょうか?

ちなみに、晴れの日の写真はこんな感じでした。

いかがでしょう?

晴れの日の写真は、雨の日よりもなんとなく平凡なただの風景写真ぽく見えないでしょうか?

太陽の光は強すぎるがゆえに、木々の緑そのものの存在感を薄くしてしまい、「新緑が主題になりにくい」のだと思います。しかも、光が当たったところに目が行きやすく、影の部分の存在感は失われます。

一方、雨の日の均一な光は、素材そのものが持つ色を引き出しやすいのだと思います。

つまり、雨の日には、光は雨とともに万物に平等に降り注ぐのです。これけっこう名言では? 笑

 

遊歩道の方から瀧安寺を撮影したものがこれです。

雨にぬれると瓦もしっとりとした質感が出るため、瀧安寺の山門も木々に調和しているように見えます。右手奥にはかすかに霧も出ています。

この「新緑」と「しっとり感」・・・雨の日には、なかなか写真を撮りに出ようという気になりませんが、新緑のシーズンは実はすごくシャッターチャンスに溢れているのだと思います。

 

雨の日の新緑の魅力②:水が輝きを増させる

雨の日には、太陽が被写体に強制的に光を当てないせいか、植物そのものが輝きを発しているように見えます。

太古の時代、中国から来た人があまりの険しさに引き返したという伝承が残る「唐人戻り岩」。

この写真をじっくりと見えると、同じ緑の葉でもいろいろな明度があることに気づきます。奥の方の緑が輝いて見え、手前の緑はフラットな影を作ってしっとり感を増さしています。よく見ると、岩にも苔が生えていて、うっすらと緑がかって見えます。

晴れの日には、太陽光が強すぎて「緑色自体の明度の差」には気づきにくくなります。このフラット光下の「緑色の微妙な明度の変化」が、新緑の魅力を増すのに貢献しているのだと思います。

あと、雨の日のもう一つの重要な要素、それは「葉っぱが濡れている」ということです。

水を含むと光を反射しやすくなります。この作用により、雨の日には晴れの日よりも新緑自体が輝いているように見えるのではないでしょうか。

この一枚はその典型例だと思います。右二本の樹木の緑の葉っぱ自体が輝いているようにも見えます。明度の差を見せるために、左側の樹木の葉ややや暗く、右端からまっすぐ伸びている杉の木?の葉っぱはもっと暗くなっており、一枚の構図に収めております。下の渓流がもっと明るければさらに良い写真だったのではと、個人的には思います。

 

箕面の滝を正面に収めた一枚。このあたりは渓谷が開けて、川のある真ん中あたりが明るく、左右の樹木が暗く映るのが特徴です。太陽が出ていると、こういう「渓谷自体の明るさ」は見えにくいと思います。

箕面の滝。滝が中央にあって、右側に滝よりもスケール感の大きい岸壁、左側に新緑の木が垂れ下がっています。左側の新緑の木はいい感じにカーブしていて、滝に目線を誘導するような構図になっています。

太陽の光がないからこそ、水のしぶきの「白さ」が目立ちます。

本日はひたすら「雨の日押し」 笑

雨の日の新緑の魅力③:リフレクション

そして、雨の日ならではの写真といえば「リフレクション」です。

上から覆いかぶさってくる新緑と、レトロな建物の対比がきれいと思ってとった一枚ですが、水たまりのリフレクションをアクセントとして入れました。こういうのは、雨の日ならではです。

 

シャッター速度を少し遅くして、川の流れを滑らかにすると、樹間から降り注ぐ白い光が水面に柔らかに反射します。これも、雨の日のフラット光ならではの光景です。

アクセス


阪急箕面駅から箕面大滝まで徒歩30~40分くらいです。

Pick Up!

本日の一枚はこれです。雨の日の渓流沿いの新緑。

ILCE-7C+SEL20F18G, 20mm, f1.8, 1/80秒, ISO 400, RAW

構図的にはこういうイメージです。

雨の日のフラット光の最大の魅力の、自ら輝いているかのような新緑が主題です。川沿いのほぼ平行に映えた3本の木を並べました。右2本は明るく、左1本は暗くなっているという対比を表現しています。副題は渓流(箕面川)です。

写真の上手い人、ぜひアドバイスください!

 

まとめ

本日は新緑の季節の箕面の滝で、雨の日の写真の魅力について述べました。

本日のポイントは以下の通りです。

1.フラット光は素材そのものの色を引き立たせる

2.濡れた葉っぱが光を反射する

3.リフレクション

テンションが下がりがちな雨の日ですが、新緑の魅力を最も引き出しやすいシチュエーションといえるのではないかと思いました。

 

 

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