京都 撮影記

雨の日の日本庭園の額縁構図を再考する:京都・圓徳院

元々美術的な素養もなく、カメラの素人たる私が「額縁構図(がくぶちこうず)」を知ったのは比較的最近のことですw

しかし、それを知るや、「もしかして日本建築・日本庭園って額縁構図ふんだんに取り入れて設計されてるんじゃね!?」ということに気付き、今まで全く興味がなかった日本庭園というものに興味が出てまいりました。

しかも、新緑×雨という条件に魅せられ、その総決算として京都・圓徳院(えんとくいん)を訪れました。

新緑×雨×額縁構図、その良さを熱くまとめてみたいと思います。

雨×新緑の至高の額縁構図を求めて:京都・圓徳院

雨の箕面の滝で、雨の新緑の風景に目覚め、

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最もきれいに「雨」×「新緑」×「苔」の写真が撮れるのはどこかと考え、たどり着いたのが京都・大原三千院

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さらに雨と新緑の風景を額縁構図に押し込めるところはどこかと考え、京都・圓光寺(えんこうじ)を訪れました。

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そして、雨×新緑の条件下の至高の額縁構図を求めて、土砂降りの日に京都・圓徳院を訪れましたw

 

額縁構図とは

写真をされる方には今さらというところですが、当ブログは素人向けを想定していますので、今さらながら額縁構図とは何か、ということをまとめてみたいと思います。

額縁構図とは、文字通り、絵画における額縁のように、作品を枠の中に入れることです。

(イラストACより)

絵画も額縁に入っているほうが良く見えます。そういった感じでしょうかね。

具体的な作例は、以下のようなものです。

こんな感じ(京都市・圓光寺)。

シンプルですが、これも額縁構図です(川西市・多田神社)。神社仏閣ってもともと額縁構図が作りやすいようになっていると思います。

では、京都は高台寺前の「ねねの道」に面した圓徳院をみていきましょう。

圓徳院の日本庭園

豊臣秀吉がねねのために建てたとされる当院です。

 

写真をはじめる前だったら「ふーん」程度だったと思いますが、まだまだ素人とはいえ「額縁構図を覚えた!(Lv. 2)」となった身としては、これって完全に壁絵に見えるように設計されているよね??と思い、感動いたしました。

もう少し引きで。庭と室内の「明・暗」の対比が重要なのですが、特に新緑の「明」が際立つのは、「雨」の影響だと思います。

雨には、①葉を濡れさせて光を反射しやすくする、②フラットな均一の光で植物そのものの輝きが引き出されやすい、という効果があります。

晴れの日だと、太陽が当たっているところが明るくなりすぎるため、「明」の中にも光と影ができてしまうわけですが、曇天フラット光により均一化された光が一様に庭に降り注ぐため、一定の明るさに見えます。

もはや壁にスクリーンが張られているみたい。

やっぱり、新緑は雨の日だよな~( ´艸`)

 

ううむ、芸術的。本当にスクリーンみたいですよね~

 

 

日本庭園って良い・・・!

Pick Up!

本日の一枚はこれです。

α7C(ILCE-7C)+SEL20F18G, 20mm, f8 1/60秒, ISO 5000, RAW

額縁構図ですが、下記のような工夫をしています。

主題を雨の新緑の庭とし、額縁が左右に二枚向き合っているような構図にしています。木々が中央の柱に向かって伸び、向かい合っているように見えることもあり、壁面に張られたスクリーンに映像をプロジェクターで投影しているかのような不思議な感じに見えるかと思います。

額縁の役割を果たす室内と天井は暗めですが、ある程度質感が分かる程度の明度に調整しています。

いかがでしょうか?庭園自体が日本芸術なのですが、その切り取り方で多少工夫はできたような気がします。写真のうまい方、アドバイスください!

 

アクセス

圓徳院は、高台寺の前にあります。

拝観料500円。

土砂降りの日に訪れましたのでお客さんはあまりいませんでした。

ライトアップのときにも行ってみたいですが、人が多いだろうな~

まとめ

日本庭園を額縁構図にて眺める良さについてまとめてみました。

特に、雨というみんなが避けがちな条件下こそが、新緑の魅力を最大限に引き出しているのではと思います。

このお部屋では、縁側に座ってのんびり庭を眺めるような感じになっていますが、恐らくは「引き」で室内から、「額縁構図」で眺めるのがこのお庭の正しい鑑賞の仕方なのではないかと思いました。

ご参考いただければ幸いです。

 

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