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α7CとND400フィルタで撮る北摂の滝【NDフィルタについて初心者向けにまとめてみる】

本日は、ND400フィルタにフォーカスしてみたいと思います。場所は、箕面大滝です。

記事内容は完全に初心者向けです。

ND400フィルタのおすすめポイント

  • 滝を糸のようにしたり、海の波を平坦にしたりできます
  • 初心者にはND4やND16より、濃いめのND400が使いやすいです
  • レンズのフィルタ径をご確認ください

 

α7CとND400フィルタで撮る北摂の滝:NDフィルタって何のために使うの?

ND(Neutral Density)フィルタとは、サングラスのように光量を下げることができるフィルタで、レンズに装着することで「より暗く」することができます。ND400フィルタとは、光量を1/400に下げることができるという意味です。

ちょっと、待って!?

明るいレンズは良いレンズ、がレンズの常識です。

じっさいに明るいレンズほど高価なはずなのに、「あえて暗くするメリット」ってあるの??

ということが、私も超初心者のころにはイマイチよく分かりませんでした

 

「あえて暗くする」ことは、シャッター速度を遅くすることができるということです。シャッター速度が遅いことは、通常の撮影においては致命的に手振れを起こす要因となるわけですが、カメラを三脚に固定することで、まったく別次元の効果が表れます。

たとえば、1/20秒のシャッタースピードだったカメラ&レンズにND400フィルタを装着すると、シャッタースピードが20秒に伸びるわけですが、それにより、20秒間の世界を、蓄積して記録することができるわけです。

具体的には、滝の流れを糸のようにしたり、動く人を消したりすることができるようになります

 

このように、「明るいレンズはいいことだ」というのは真理なのですが、あえて暗くすることで、別の表現を生み出すことができる、というのがNDフィルタの効果です。速球投手があえてスローカーブを投げることで、投球の幅を広くする、というイメージでしょうか。

その効果を使って、北摂地区の滝をいくつか撮影いたしましたので、具体例としてみていきましょう!

 

箕面の滝

まずは、北摂を代表する滝・・・箕面大滝です。

通称「箕面の滝」こと、箕面大滝の場所はここです。

さっそく滝の様子をみていきましょう♪

メインの箕面大滝だけでなく、手前の渓流の流れもサラサラ糸みたいになっているのが分かりますでしょうか?

これがNDフィルタの効果です

さらに、もう少し多く人がいるのですが、長秒露光で人が消えています。

 

個人的には、滝つぼの白のグラデーションが美しい・・・

 

滝つぼをアップしてみると・・・

サラサラ感が美しい・・・!

いかがでしょうか。NDフィルタを使ってはじめて到達できる世界が、ここにあるわけです。

その他、北摂地域の滝を順にみていきます。

竜仙の滝(茨木市)

次に、茨木市の山奥の竜仙峡ちかくにある竜仙の滝です。

竜仙の滝については、姉妹サイトにまとめていますので、こちらもご覧ください。

岩場の隙間を流れる水が、白い糸となって描写されます。

 

少し離れた地点から。

 

最明寺滝(宝塚市)

つづいて、宝塚市の最明寺滝。

ここは中山連山登山道のちかくにあり、神聖感半端ないところです。

竜仙の滝よりは、流量が多いです。

四方を岩に囲まれ、神社がまつられ、独特の雰囲気です。

 

満月滝(宝塚市)

最後に、宝塚市の満月滝。

本ページに挙げたなかでは、到達困難度最難関ですw

細々とした水の流れが糸のように表現されます。

満月滝へのアクセス途中の育樹の丘の風景。

 

初心者はまず最初に、どのNDフィルタを購入するべきか?

以上、NDフィルタを使った北摂の滝の撮影を行ってきました。

ところで、NDフィルタには、ND4, ND8, ND16,  ND32, ND 64, ND100, ND 200, ND400, ND 500, ND1000などいろいろあります。数字が大きいほど、より暗くなります。

初心者がNDフィルタを始めて購入するとき、「はじめに買うべきフィルタ」はどれでしょう?

結論から申し上げますと、ND100~ND400ぐらいのレンジが一番おすすめです。

私自身は、ND4やND16フィルタを使っていたこともありますが、初心者には使いどころがめちゃ難しいです。

「ちょっと暗くする」という場面があまり想定できなくて、このレンジのNDフィルターを使いこなすのはかなり高級なテクニックのように感じます。今は全然使えていません。

むしろ「ある程度以上、しっかり暗くする」ことで、露光時間を稼ぎ、水の流れを撮ったり、海の波をなだらかにしたり、動く人を消したりするなど、目的が明確になります。

なので、ND400ぐらいまで暗くした方が、使いどころがはっきりするので、初心者には良いと思います。

そもそも、NDフィルタも初心者にとっては高く、そう何枚もそろえることができるものではありません。そこで、「滝を撮りたい」とか、「海の波をサラサラにしたい」という明確な目的がある場合には、まずはND400の購入をお勧めいたします!少しフィルター効果弱めであれば、ND100前後でしょうか・・・

本ページの作例は、すべてND400を使用していますので、ご参考になれば幸いです♪

 

まとめ

NDフィルタについて

・あえて暗くすることでシャッター時間を長くすることができます。

・滝を糸のようにしたり、海の波を平らにすることができます(三脚固定必須)。

・初心者の一枚目には、ND400ぐらいがおすすめです。

ご参考になれば幸いです。

なお、購入の際には、使用レンズのフィルター径をご確認ください。私が使用しているのは67mm径です。主にSEL20F18Gレンズ(フィルター径67mm)に使用しています。

ND400フィルタを使って、滝を撮りましょう!


(リンク先はSEL20F18Gのフィルタ径67mmのNDフィルタになっていますので、ご購入の際にはくれぐれもご自身のレンズのフィルタ径をご確認ください)

ND400の次のおすすめレンジのND100, ND64もリンクしておきます!


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