本日は、美しき備前焼のうつわを、中望遠マクロレンズ(SONY SEL90M28G)でどのように撮れるのか検証してみたいと思います。
この記事では、美しい陶器を鑑賞しながら、備前焼の簡単な知識も身につきます。なお、写真に関しても、陶器に関しても初心者向きの内容ですw
マクロレンズで撮る備前焼:コーヒーカップやおちょこを対象に
使用するのはソニーαシリーズのEマウントレンズ、SEL90M28Gです。
いわゆる中望遠マクロレンズで、被写体に接近して大きく映すことができることが特徴です。
備前焼・桟切(さんぎり)のコーヒーカップ
まずは、桟切(さんぎり)のコーヒーカップから見ていきたいと思います。
これが備前焼の桟切(さんぎり)。
桟切(さんぎり)とは、陶器の焼き方の1つで、窯焚きの終盤に木炭を加えることで、化学変化により土の表面にまだら模様が現れるのが特徴です。窯の中の桟(さん)で区切られた下で焼くと、このような特徴になります。焼き方(還元の程度)により色が変わりますが、独特の艶(つや)が美しさを引き立たせます。
焼き上がり具合によって、色や模様が全て異なり、この世に1つしかないうつわとなるのが陶器の魅力のひとつです。
こういう感じです。褐色とも、紫色とも、青磁色とも、灰色ともつかないなんとも言えない複雑な色合いと艶が、単なるコーヒーカップではなく「美術品」の域に押し上げているといえるのではないでしょうか。
そして、その色合いを映し出すαとマクロレンズの性能よ・・・
マクロレンズらしく、マニュアルフォーカスで最短撮影距離に挑んでみると、こんな感じです。陶器独特の質感が、分かりますね。
肉眼で見ていてもなかなか気づきにくい、細かい縞模様も解像されています。
備前焼の魅力は、手にもったときのざらざら感・土のぬくもり感がひとつだと思いますが、そういった質感もマクロレンズで表現できていると思います。
備前焼・火襷(ひだすき)のコーヒーカップ
つぎに、火襷/緋襷(ひだすき)のコーヒーカップを見ていきましょう。
備前焼の中で、もっとも華やかでワイルドな色合いが特徴です。
これが備前焼の火襷(ひだすき)。
藁(わら)を一緒に焼くことで、藁の模様が緋色になるという特徴があります。
燃えるような緋色が、まさに「炎のあと」です。これも、焼き具合によってこの世に2つとない作品となっています。まさにオンリーワンのコーヒーカップ。
緋の模様をマクロレンズでアップしてみる。藁のはね具合を反映している”ひげ”みたいなのが、計算されていない美しさだと思います。
緋の色の階調と、陶器の質感、微妙な陰影がマクロレンズで描写されています。
陶器とマクロレンズの相性はかなり良いと思います♪
備前焼・おちょこ
最後におちょこを見ていきたいと思います。
おちょこひとつが、マクロレンズで撮ると絵になる。
最短撮影距離で接写。表面のでこぼこ具合と、微妙な模様?が見えます。マクロで撮らないと気づかない質感。
器の底のうずまき。艶が微妙に光りを反射してまるで発光しているように見えます。
一見なんでもないものが、マクロレンズで撮影すると作品になり得ますが、うつわそのものが工芸品である備前焼はマクロ接写に十分耐えるポテンシャルを秘めています。
コーヒーやお酒が美味しくなる効果!高級コーヒーや高級日本酒は備前焼の器で♪
ここまで、マクロレンズで備前焼の美しさについて熱く語ってきましたが、備前焼の魅力は工芸品としての美しさだけではありません。
試していただけるとすぐに分かりますが、コーヒーや日本酒が普通の入れ物で飲むよりも明らかに美味しくなるのです。
その効果は、コーヒーや日本酒が高級品であればあるほど明らかです。
備前焼について知りたい:備前焼陶友会のページにある、備前焼の七不思議の中でも「味」に関することが触れられています。
備前焼の七不思議
①投げても割れぬ、備前すり鉢
②冷たいビール、温かいお茶
③きめこまかな泡でうまいビール
④長時間置くとうまい酒に
⑤うまい料理が食せる
⑥花瓶の花が長持ち
⑦使うことでおちついた肌触り
備前焼は特徴として、保温力が高く、暖かいものは冷めにくく、冷たいものはぬくもりにくい構造になっています。また、構造的に微細な気孔があるため、飲料品を香り高くまろやかで、コクのある味に変化させる性質も秘めているとされます。
陶器独特の「土」を感じる肌触りとともに、高級品の味を更に昇華させる備前焼のうつわ、是非お試しくださいね♪
個人的におすすめしているこういった「本当に美味しいコーヒー」を楽しむためには、上質な器があってこそだと思います。
備前焼のコーヒーカップやおちょこを試してみる!
できれば、岡山県備前市を訪れて、実物を手に取って見てもらいたい気持ちはやまやまですが、なかなか現地まで行くのは大変だと思うので、お手軽にお試しできそうないくつかの商品をリンクしておきたいと思います。ぜひご利用くださいね♪
桟切(さんぎり)
まずは桟切の商品をまとめます。
火襷/緋襷(ひだすき)
つづいて、「ひだすき」の商品をまとめます。
【DAIKURA】緋襷/カップ&ソーサーSサイズ(コーヒーカップ/ティーカップ/和食器/焼き物/国産/日本産/職人)[備前のお店DAIKURA] 価格:9,350円 |
【備前焼】 小西陶古 | マグカップ(緋襷) 和食器 窯元 食器 カップ 陶器【楽ギフ_包装】【楽ギフ_のし宛書】 価格:5,442円 |
緋襷 ひだすき コーヒーカップ 径7.5cm×高8cm 1客 化粧箱入 ギフト 価格:2,800円 |
セット
桟切とひだすきのセットです。
備前焼 小西陶古 | ペアマグカップ(桟切/緋襷)贈答品 プレゼント 和食器 窯元 食器 カップ 陶器【楽ギフ_包装】【楽ギフ_のし宛書】 価格:8,585円 |
退職祝い・プレゼント・贈り物に 備前焼 ビアマグタンブラー ペア 桟切/緋襷【楽ギフ_のし】キッチン用品・食器・調理器具 和食器 ビアマグ 備前焼 価格:14,630円 |
贈り物にも使えますので、ぜひご参考にしてくださいね!
でも本当は、実物を見ながら、その肌触りも含めて一緒に見て選ぶのが楽しいと思います。そういう意味では、現地を訪れて、見て、触れるのが一番だと思います。
まとめ
本日は、「マクロレンズで備前焼を撮る」ということで、工芸品としての備前焼の美しさに迫ってみました。
接写で被写体を大きく撮れるというのがマクロレンズの特徴ですが、きめ細やかな備前焼の模様・質感を映し出すには最適だと思いました。
また、その質感だけでなく、高級なコーヒーや日本酒の味を更に美味しく引き立てる効果についてもまとめ、「桟切(さんぎり)」と「火襷/緋襷(ひだすき)」のコーヒーカップ等についてセレクトショップ風にまとめてみました。
コーヒーやお酒の味を引き立てるアイテムとして、またギフト用としてもお役立てできるのではと思います。