本日は、中望遠マクロレンズ(SONY SEL90M28G)で京都の夜景がどのように撮れるかということを検証したいと思います。
本記事はあくまで初心者向きです。
近接撮影だけではない!マクロレンズで夜景を撮る
八坂の塔で検証:90mmマクロレンズVS望遠ズームレンズ
マクロレンズといえば、小さいものを大きく撮ることができるレンズです・・・が、実は風景写真にも優れた能力を発揮します。
と、私が教科書にしている本にも書いていますw
京都・二年坂/八坂の塔で検証してみます。
まずは定番構図を、広角20mmで。SEL20F18G使用です。八坂の塔(法観寺)。
これまで京都でいくつか手持ち夜景に挑戦してきましたが、今回は三脚使用しています。
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この位置からだと、20mmだと少し画角が広すぎかも知れません。
では、同位置から90mmマクロレンズで撮影してみます。
こんな感じ。マクロレンズでも普通に夜景撮影可能です。そして、90mmの圧縮効果で更に良い感じです。
続いて、タムロンの望遠ズームレンズ(70-300mm F4.5-6.3 DiIII RXD)のほぼ同じ焦点距離で撮影してみます。
マクロレンズ VS 望遠ズームレンズです。
下が望遠ズームレンズの画像です。
ほとんど変わらない・・・ように見えるけど、細部を拡大してみると・・・
マクロレンズ(SONY SEL90M28G) VS 望遠ズームレンズ(TAMRON 70-300mm F4.5-6.3 DiIII RXD)を並べて表示します。
矢印の部位とか、マクロレンズの方が良く解像していないでしょうか!?
さらに・・・
こちらの方が良く分かります、木目の解像がマクロレンズの方が優れています。
凄い!この本にも、「解像感と歪曲収差の少なさはマクロレンズの強み」と書いてあるけど、その通りだw
SEL90M28Gはf=2.8まで下げれますが、絞った方が高解像になるそうですので、作例はf=7.1で作成しています。
凄いですね!マクロレンズで風景写真を撮るときは、絞り気味で(f 7.1~8程度)!を私を含む初心者の皆さん覚えておいてください♪
ただ、パッと見はほとんど差が分かりませんので、相対的に安価で軽いということを考慮すれば、タムロンのレンズも優秀なレンズだというのも分かります。
二年坂の路地を圧縮効果で撮ってみる!
続いて、二年坂の味のある路地を撮ってみます。
こちらは「光と影」の対比と、「木の札と金属の街頭」の対比が面白いかと思って撮った一枚。広角20mm使用です。
めちゃ素敵な雰囲気の路地を広角20mmで。パースが効いて遠近感が強調されます。淡々とした説明的な雰囲気。二年坂の夜の雰囲気はこんな感じです、というのはよく分かります。
ここを90mmマクロで撮るとこんな感じ。
どちらが良いかは好みですが、圧縮効果が効いて「誰もいない路地」なのに何かが起こりそうなドラマチックな感じがするような気がします。路地が曲がっていて先が見えないのがポイントだと思います。
路地の突き当たりをチラ見せ。90mm程度の望遠域が、路地撮影にはちょうど良いように思います。
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アクセス
二年坂のアクセス。五条駅が最寄りですが、四条祇園駅や京都河原町駅からも徒歩圏内です。
まとめ
90mmマクロレンズで京都の路地夜景を撮影するとどうなるか?を検証いたしました。
フルサイズカメラを始めるまでは、「どんなレンズで撮っても一緒やん!?」程度にしか思っていませんでしたが、多少なりとも違いが分かるようにはなりましたw
・中望遠マクロレンズは夜景撮影にも十分使える!
・F値を絞り気味(f=7.1~8程度)にした方が高解像になる!
・圧縮効果で路地がドラマチックになる!(路地撮影に適)
というのが本日のまとめです。マクロレンズの購入を考えておられる初心者の方がおられましたら、参考になれば幸いです。