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ソニーのDレンジオプティマイザー(DRO)の使い方

本ブログは、ド素人がα7Cというフルサイズミラーレスカメラを手に主に、穴場の写真スポットを紹介しながら北摂の街の魅力を細々と発信していくという趣旨で運営しています。

本日はソニーの誇るテクノロジー、Dレンジオプティマイザー(DRO)について簡単にまとめたいと思います。

Dレンジオプティマイザーの使い方を分かりやすく解説!

本サイトはあくまで初心者向けです。その精神にのっとり、まずは直感的な説明からいきましょう。

以下の上下の写真、どちらが見やすいでしょうか?

いずれも、大阪府池田市の秀望台からの写真です。

上の写真は街の風景が黒つぶれしています。下の写真は、街の風景が若干見やすく、反対に夕焼け空が若干薄くなっています。

この違いはDレンジオプティマイザー(以下、DRO)で調整されています。

上の写真がDRO Lv. 1、下の写真がDRO  Lv. 5です。

つまり、「明暗の差」を自動的に少なくするような補正を、カメラ側で行ってくれるという機能ということです(JPEGのみ)。

では、この機能を使うためには実際にどうすればいいのかを見ていきましょう。

α7CのDレンジオプティマイザーの使い方

下記の図の通りに操作を行います。

 

 

DROのところを左右に動かすと、AUTO->Lv1->Lv2->Lv3->Lv4->Lv5と変化していきます。

Lv1が一番弱い補正、Lv5が一番強い補正です。

Dレンジオプティマイザーはどのような場面で役に立つか?

Dレンジオプティマイザー(DRO)は、レベルを上げていくと、明暗の差を補正して、明暗差を均一化するように作用してくれます。「明るいところ」を明るすぎないように、「暗いところ」を暗すぎないようにしてくれる機能です。

従って、

・フラットな明るさの場面では特に必要がない。

・明暗差がはっきりしている場面で、明暗差を調整したい場合に使用する。

ということになります。

具体例を見ていきましょう。

大阪府能勢町の妙見山にて。上の図の方が光と影の差が強調され、下の図では明るさがややフラットになっていると思います。

どちらが良いというのはケースバイケースですが、明暗差を強調したい場合にはDRO Lv1に、明るさを均一にしたい場合にはDRO Lv5にすることが望まれます。

 

メモ

DRO Lv1・・・明暗の差が強くなる。

DRO Lv5・・・明暗差がなくなりフラットなイメージになる。

従って、もともとフラットな光の条件下ではあまり必要ない。

 

次の作例です。

豊中市・千里川土手にて。夕焼雲の写真ですが、空を主題に映す場合には、DRO低めの方がダイナミックさが増すかも知れません。DRO Lv5では、暗雲や足元の草木が明るく映り、面白い形をした雲のインパクトが薄くなる印象です。

DROは暗いところを見えやすくする機能ですので、暗いところを暗いままにしておいた方が良い場面では低めに設定しましょう。

 

一方で、着陸態勢の飛行機を主題にした場合、空に比べて被写体の飛行機が暗めとなってしまうため、DROを高めに設定した方が見えやすくなると思われます(暗い部分を明るくした方がいい)。見せたいものが黒つぶれ傾向の場合には、DROは有用な機能です。

次に、夜景ではどのように映るかみてみましょう。

淀屋橋からの中之島フェスティバルタワー方面の写真です。DRO高めの方が、全体的に明るくみせてくれます。どちらが良いかは好みによりますが、明るい被写体が少なく全体的に暗いこの場面においては、DROは高めの方がいいかも知れません(暗い部分を明るくした方が良い)。

最後に、DROを低めに設定した方が良い場面もご紹介いたします。

京都・圓徳院の庭園の風景です。これは完璧な「額縁構図」であり、室内は「額縁」としての役割を果たしていることから、暗めにして自己主張を抑え目にした方が良い場面です(暗い部分は暗いままの方がいい)。このように明暗差をくっきりさせることを作品の意図として組み入れたい場合には、DROをあえて低めに設定するという使い方もできます。DROをAUTOにしていると、室内も勝手に明るく映してしまうことになると思います。

このように、映したい被写体の「明暗差を調整する」ことができる機能がDレンジオプティマイザーです。

 

まとめ

本日はソニーのミラーレス一眼α7CのDレンジオプティマイザー(DRO)の使い方についてまとめました。

DROは映したい被写体の明暗差を調整する機能です。

DRO Lv1:光と影の差を強調したい場合に使用する(暗い部分を暗いままにしておきたいとき)。

DRO Lv5:光と影の差をフラットにしたい場合に使用する(暗い部分を明るくしたいとき)。

というイメージです。DROをAUTOにしていると、カメラが勝手に判断して、(おそらくLv高めに)調整してしまいますので、マニュアルで設定することで写真の表現の幅が広がると思います。

ただし、これはJPEGのみの機能です。RAW現像を行う場合にはあまり関係のない機能であることにご注意ください。

 

 

 

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