ブログ主は、ソニーαシリーズ、フルサイズ入門機のα7Cでフルサイズデビューした初心者です。
そんな初心者がはじめて買った「交換用レンズ」がタムロン70-300mmです。
大阪の街の記録をするのがもともとのブログの目的でしたので、ビルの上や山頂から街の風景を収めるのに、望遠レンズは必須・・・しかし、純正品の望遠レンズは高すぎる(TT)ということで、実質タムロン一択でした。
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α7Cの望遠レンズとして、タムロンの70-300mm F/4.5-6.3 DiIII RXDが最強という説
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そんなタムロン70-30mm F/4.5-6.3 DiIII RXDを1年半ほど使ってみて、「望遠レンズの使いどころ」が多少なりとも分かってきた気がしますので、同じく2本目のレンズを買おうかどうか迷っている初心者の方向けに、作例をまじえて記事をまとめてみようと思いました。
この記事はカメラ初心者向けです。
タムロンの70-300mm F/4.5-6.3 DiIII RXDは初心者向けの望遠レンズとしてコスパ良好!
純正品との価格比較については、過去記事をご覧ください。
改めて、その軽さは強調しておきたいと思います。α7Cが世界最小・最軽量をうたっていましたので、「軽量望遠レンズ」たるタムロン70-300mmはまさに運命的なマッチングと言えます。
そんな望遠レンズ、どういった場面で役に立つでしょう?プロでも玄人でもない初心者目線で、300mmまでの望遠レンズの使いどころを考えてみると、このようになりました。
①望遠で構図を切り取りたい。
②お花畑を撮りたい。
③動物を撮りたい。
④圧縮効果を使いたい。
⑤マクロ的な背景ボケをさせたい
順番に見て行きましょう!
①望遠で構図を切り取りたい
望遠レンズですので、望遠で構図を切り取るというのは当たり前の使い方なのですが、この「望遠で構図を切り取る」が案外写真の勉強になりました。望遠レンズはただ遠くのものを大きく映すだけじゃないんですね~
宝塚市・行者山から大阪市内の遠景です。まさに、こういう山頂からの風景を切り取るために、望遠レンズは存在しているようなもの・・・しかし、「どこを切り取るか」をしっかり考えないと、何を写しているか分からなくなります。
この作例では、スポット的に陽光があべのハルカス(左側)と弁天町の3本の超高層ビル(右側)に当たったところを切り取っています。スポットライトに当たった超高層ビルを左右に配置し、淀川、武庫川などのライン(横向きの線)を意識しながら切り取った風景写真です。
こんな感じで、見晴らしのよい場所から「どこを切り取るか」を考えながら写真を撮るのが、望遠レンズの醍醐味だといえます。
続いて、雲雀ケ丘花屋敷の近くの行者山からの遠景。池田駅と阪急電車のラインが伸びていく様子を意識して風景を切り取っています。
猪名川町の猪名川天文台。被写体のアップといっても、構図は奥深いですね。望遠レンズは構図を切り取る楽しさも教えてくれます。
望遠レンズといえば、千里側土手は必須w
豊能町。棚田の曲線を意識して切り取った図。
奈良県明日香村の石舞台。桜の花で額縁を作ってズームで石舞台を切り取り。
こういう主被写体がはっきりしている状況でも、70-300mmというレンジはけっこう使う機会が多いように思います。
同じく石舞台。
あべのハルカス遠景。
大阪市の四天王寺。あべのハルカス展望台からのズーム写真です。
同じく、あべのハルカス展望台から、大阪市内の超高層ビル群と、その奥に広がる北摂の市街。
あべのハルカス展望台から、阪堺電車。
川西に近い方の行者山から日の出のアップ。千里中央のツインタワーと、新猪名川大橋。
日の出のズームは、非日常感を出すのに有効です。こんな感じ。
生駒山地から出る日の出。大阪市内から撮影。
行者山から、早朝の伊丹空港及び朝もやのかかる大阪市内を切り取り。
このように、望遠レンズも「どこを切り取るか」を考えることで、無限の奥深さを秘めています。
②お花畑を撮りたい
次に、望遠レンズが役に立つと感じるのは、「お花畑」の写真です。こんな感じ。
豊中市の服部緑地の円形花壇。厳密には圧縮効果を使っているのですが、「花を密に」写すのに有効です。
(広角レンズではパース効果で花が疎な感じで映ってしまう)
同じく服部緑地。
服部緑地。背景ボケを使っていますが、やはりお花畑は汎用性が高いです。
川西市・妙見山の北極星入り口。
池田市の水月公園の菖蒲たち。
豊能町のコスモス園。
豊能町のコスモス園の彼岸花(ヒガンバナ)。コスモスを前ボケさせています。
③動物を撮りたい
鳥や動物など、近く付けない被写体に対して、望遠レンズは実力を発揮します。
サギかな。
サギ、東北某所にて。
野鳥は普段、全くとりません。
天王寺動物園のチーター。
天王寺動物園ガゼル。
天王寺動物園ワシ。
非日常的な図。天王寺動物園、あべのハルカスとキリン・ライオン。
ただし、α7C自体が動物撮影が得意とは言い難いですので、まあ、こんなものでしょう。
④圧縮効果をきかせたい
望遠レンズといえば圧縮効果。
このように、遠くのもの同士を引き寄せて撮ることができます。
例えば、
これは広角レンズ(20mm)の写真ですが、だいたい同じ場所を望遠レンズで撮ると、こうなります。
圧縮効果で謎の球体と観覧車、太陽の塔が近づいて見えます。
この圧縮効果を活かした写真を見て行きましょう。
高槻市の神峯山寺のもみじの道。
同じく高槻市の神峯山寺。
万博記念公園の日本庭園。
京都の法然院。
これは90mmマクロレンズを使ったものですが、こういう参道も圧縮効果が生きる場合がありますので、サンプルに取り上げさせてもらいました。滋賀の百済寺。
京都の柳谷観音楊谷寺。本殿の重厚感が、圧縮効果で良く出ているのではと思います。
池田市の久安寺。
超高層ビル群は圧縮効果でビルや都市構造を密集させて撮るのによい被写体となります。コスモタワーから、大阪市内方面を向く。
縦構図。
東京タワーの定番構図。
⑤マクロ的に背景ボケさせたい
このタムロンレンズの優秀さは、ボケ味の美しさにも表れます。
池田市の久安寺のあじさい。こんな感じ、f値を下げ過ぎることができないからこそ、程よく優しいボケ具合になります。ボケさせすぎると、背景の山門が全く分からなくなるので、ちょうどいいまろやかなボケ具合です。
同じく、池田市の久安寺のあじさい。葉っぱに当たる光の加減も、いかがでしょう。
柳谷観音・様谷寺のあじさい。
能勢町某所、紅葉の落ち葉とイチョウのじゅうたん。
豊中市の緑地公園。夕焼け雲のボケ具合・
川西市の頼光寺。背景のボケ具合と同時に、花弁一つ一つの描写力もなかなか。
池田市の水月公園の菜の花。
豊能町のコスモス。
豊能町の彼岸花とコスモスの後ボケ。
能勢町の彼岸花と稲穂をサイド光で。
マクロレンズほどの接写能力はありませんが、マクロレンズとはまた違った柔らかいボケ方をしてくれます。
欠点
ということで、「軽い」「安い」「300mmまでカバー(APS-Cクロップで450mm相当までカバー)」という3拍子そろったタムロン70-300mmレンズは、そしてα7Cという計量機と組み合わせるには抜群の相性でもあり、初心者用としては是非2本目にお勧めしたいレンズです。
しかし、使っていると気づく欠点も・・・まず、周辺減光が目立ちます。
これは、安いレンズだからしょうがないのかなぁ・・・三脚立ててしっかり露光する分には問題ないのですが、スナップ的に撮ると周辺減光がたまに気になります。
そして、これはタムロン特有なのかどうか分かりませんが、センサー汚れが目立ちやすいように思います。これはまあ、私の手入れが悪いだけかも知れません。
あと、Gレンズに慣れてくると、やはりところどころ解像が甘いと感じることもあります(脱初心者ってことでしょうか^^;)
まあ、しょうがないか・・・
なので、最近は、90mmマクロレンズ(SEL90M28G)を望遠レンズとして代用することもあります。
1年半ほど使ってみて、気になる欠点といえば、これくらいでしょうかね。
まあ、プロの写真家でもありませんし、やはり「軽い」「安い」「スペックそこそこ」というのは正義だと思いますね!特に、α7Cは世界最小・最軽量をうたっていましたので、タムロンの70-300mm F/4.5-6.3 DiIII RXDとの組み合わせは最強だと思います。しかし、慣れてくるともう少し上のランクの望遠レンズも欲しくなってくるところですね・・・ただ、動体はあまり撮らないし、300mm以上の超望遠を必要とすることもめったにありませんので、90mmとか110m程度の中望遠マクロで望遠域をある程度カバーするという方法もありかと思います。
まとめ
タムロンの70-300mm F/4.5-6.3 DiIII RXDとα7Cの組み合わせで1年半ほど使ってみての、作例および感想をまとめました。
「軽い」「安い」「スペックそこそこ」というのは、初心者にとっては絶対的な正義だと思います。いくら性能良くても、重くて持ち出しが億劫なら、買った意味もなくなってしまいますし・・・特に、世界最小・最軽量フルサイズミラーレス一眼をうたうα7Cとの相性は抜群です。
ただ、ある程度数を撮ってくると、やや物足りなさを感じるのも事実かもしれません。初心者を脱しつつあるということかも知れません(^^;
現在の主力レンズ、SEL20F18Gについてはこちらの記事にまとめていますので併せてご参照ください。
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