マクロレンズ 川西市 撮影記

中望遠マクロレンズであじさいの花を撮り方を考えてみる:川西市頼光寺

本日は、中望遠マクロレンズ(90mm)縛りで、北摂屈指のあじさいの名所・川西市の頼光寺(らいこうじ)のあじさいを撮ってみたという内容をまとめます。

この記事はあくまで初心者向けです。写真の上手い方は「戻る」ボタンを押してください 笑

初心者目線での苦闘が・・・皆様の糧になれば!

 

頼光寺についてはこちらのページでまとめていますので、参考にしてください。

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今回は頼光寺の紹介ではなく、あくまで「マクロレンズでの紫陽花の撮り方」がテーマです。使用レンズはSEL90M28Gです。

基本イメージは花びら+花全体+背景を三分割構図で!

現時点での私のあじさい撮影の「基本イメージ」は、

①花びら+②花全体+③背景

の3要素を意識することです。

マクロレンズなので寄って撮りたいのですが・・・

少し距離をとって背景を広めに入れるのも味があります。みなさんはどちらがお好みでしょうか?

少し距離をとった場合には、なるべく三分割構図を意識したほうがしっくりくると思います

紫色の花びらと、濃い緑色の葉の対比が美しい・・・この描写力はGレンズならでは!

花 VS 背景:色と光の対比

次に意識するのは、「色と光の対比」です。

上の写真のように、背景が暗めの方が、あじさいの花がより目立つ形になりますが、背景をボカしてお洒落っぽく彩るというのが、f値の低いカメラの楽しみ方でもあります。

イメージ的にはこうです。

まろやかボケの背景にも緑の葉が広がり、右奥には道があるのかな~という想像力をかきたてます。そしてよく見れば、右の端に青い紫陽花の花がアクセントとして地味に入っています。

主被写体がピンクと白色が主体の「明」であるのに対し、背景が暗めの緑色と黒色の「暗」であり、より主被写体の鮮やかさが目立つような構成になっています。

これも似たイメージの作例です。

後の青いあじさいがボケていい味だしています。

これはいかがでしょうか?

これはちょっと工夫したのですが、手前が「赤系」の花びら、奥が「緑系」の葉。赤と緑はいわゆる補色の関係にあります。

補色でそろえてみたあじさいの葉の一枚・・・いいかどうかは良く分からんw

まあ、人の好みによるのでしょうね。

 

同じく「赤系」のあじさいの花ですが、背景を少し明るめにした一枚。青系のあじさいの花々がボケて地味に自己主張しています。

「まわりに紫陽花がいっぱいあるんだろうな~」という雰囲気は伝わりますが、主被写体のインパクトはその分弱まる気が・・・

 

 

さらに鮮やかさを追及し、背景を「赤系」のあじさいで埋めてみた一枚です。

これも好みでしょうが、個人的にはちょっとしつこい感じがしますかね~焼き肉食べた後にトンカツ出てくる感じ 笑

 

逆に、これはお気に入りの一枚です。

白く立派なあじさいを主被写体に、背景を同じ視路系のあじさいで埋めてみた。

色のインパクトは薄いですが、統一感があって落ち着く感じがします。背景にも花を埋めるなら、同色系の方がいいかも・・・

光を取り入れるとどうなるか?

中望遠マクロで背景をボカすのが前提の写真ですので、背景の光を球ぼけにしてみたらどうなるでしょう。

うーん。。

これも好みでしょうが、あじさいの花のインパクトが薄れる感じがしますね~

あじさいはとても鮮やかな花で、それ自体の存在感が圧倒的ですので、背景は暗色系であじさいを目立たせるようにした方が安定感のある写真になるような気がしました。

 

そして花びらにもフォーカス

そして、マクロレンズならではの接写で、花びらにもフォーカスしてみます。

花びら撮影は、①花びらの形+②花びらの色+③背景の花々の選択のセンス次第。

ピンク色で可愛い感じがする花びらです。周囲がまだつぼみのような小ぶりの花であり、うっすらとボケた緑色の背景が主被写体を引き立てます。水滴はアクセントです。これもお気に入りの一枚。

 

白系の花は割と落ち着いた感じがします。構図的には右側の空間をもう少し開けるべきだったか・・・

できるだけ形が整った花びらを選ぶのがポイントです。

Pick Up!

本日の一枚は、これです。

なんでこの写真がしっくりくると感じたか、掘り下げると紫陽花撮影の真髄が少し垣間見えそうな気がするので、掘り下げてみます。

構図的にはこう、

三分割構図。

なんですが、「シンプルだけどよく見れば複雑!」というのが良さを感じる理由なのかな~と思いました。

以下、掘り下げます。

シンプルだけど複雑①:主被写体+背景のみの構成だが、それぞれの構成要素がうるさくない程度に複雑

構図的には、主被写体ドン!あとは背景、というような「一見シンプル感」を醸し出しているのですが、良く見ればそれぞれの構成要素は複雑です。

まず、主被写体の色。ピンクと白と黄色が複雑に混ざり合っていて、その造形に見飽きることがありません。

そして、手前→奥へのボケ方の移行も滑らか。これは、SEL90M28Gの能力によるものです。

さらに、一見薄暗く地味に見える背景も、複雑な造形をしています。背景にうっすらと道が見え、ここを撮った場所の想像が膨らみます。

加えて、ボケた背景の中にアクセントとして映り込む紫と青の紫陽花の玉。数も多くなく、うるさすぎません。

あじさいって、花びらがたくさんあり、色あいも複雑な花なので、こういう主被写体ドン!!でもよく見れば複雑な造形・・・( ´艸`)というパターンが良いのだろうと思います。

 

シンプルだけど複雑②:柔らかな色の対比

そして、色の組み合わせも重要なのかと思います。

まず写真の下半分は明るめ、上半分は暗めという大きな対比があります。

そして、主被写体は主にピンク色と白色で構成されており、背景は緑色と黒色で構成されています。

ピンク系の補色は黄緑系、そして白と黒の対比、ということで、色のバランスも比較的とれているのだろうと思いました。

 

まとめ

ということで、あじさいのお寺・頼光寺(川西市)で、マクロレンズ(SEL90M28G)を使ってあじさいの花の撮り方を考えてみました。

基本的なイメージとしては、①花びら+②花全体+③背景の3要素を意識することです。

具体的な撮影の手順としては、

①まずきれいな色・形のあじさいを見つける。

②なるべく三分割構図を意識する。

③バランスを考えつつ、背景をボケさせて(=f値は低めに)撮る(花の存在感が強いので、背景は暗めの方がいいかも・・・)

というところでしょうか。

主被写体ドン!あとは背景・・・というような一見シンプルな構図になるのですが、シンプルだからこそ花の色・形、背景のバランスをうまく組み合わせることに、面白みが出てくるのだと思いました。

マクロレンズだと、花びらをクローズアップする形で撮るのもお勧めです。その際には、①花びらの色、②花びらの形、③背景となる周囲の花とのバランスを考えつつ撮りましょう。花びらの色の微妙な変化や、雨の水滴なども、良いアクセントになるかと思いました!

 

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